ワイナリーについて
Weinmanufaktur Unterturkheim ~ ヴァインマニファクチャーウンタートルクハイム
ヴァインマニファクチャーウンタートルクハイム社は1887年に設立されたドイツ、ヴュルテンベルグで最も歴史あるワイン醸造所です。 醸造所の建物は1903年に建てられましたが当時ヨーロッパで初めて電気設備を取り入れたもっとも現代的なワイン醸造所でした。 今日ではこの建物はドイツの重要文化財建造物に指定されています。
現在、所有するブドウ畑は85ヘクタールで、41社のワインメーカーがブドウ栽培を行っています。広大な土地ではありませんが、「量」より「質」を大事にする事を指針としてワインを生産しています。醸造所で生産しているワインは60%が赤ワイン、40%が白ワインです。主要なぶどう品種はトロリンガー、リースリング、レンベルガー、ピノノワールです。
現在の会社名に社名変更されたのは2002年の事で、当時ブドウ畑でワイン用ブドウを収穫する際の技術を磨き、コクのない薄いワインから品質を向上させる為絶え間ない努力を続け、大変革を遂げました。以来、「ワインの造り手」として高品質のワインを生み出す事に特化しています。
ドイツのワインコンクール、赤ワイン部門において3年連続で第一位を獲得し、ドイツで最も有名なワインガイドのひとつである「ゴールド・ミヨ」で3種類のブドウが6回に渡りドイツで最も良いワインメーカーだけが受賞できるアワードを受賞している事でも品質基準の高いワインを造っているという事が証明できます。
醸造所内には、第二次世界大戦中は防空壕として使われていた理想的なスパークリングワイン専用のセラールームや樽醸造用のセラールームがあり、ドイツ産オーク材で作られた大型樽、フランス製オークで作られた中型樽でワインをゆっくり熟成させ、数々のプレミアムワインを生み出しています。
Neue Bottwartaler Winzer ~ ノイエボトワータラーヴィンツァー
ノイエボトワータラーヴィンツァーは シュトゥットガルトから北東へ25キロメートルほど離れたグロスボトヴァーの街にあるワイン醸造所です。この地域では10世紀より修道院の人々が中心となってブドウを栽培し、ワイン作りを始めました。
1966年ブドウ栽培を文化的使命と考えるワイン生産者が集まり、ボトワータラーヴィンツァー醸造組合として統合されました。現在約1000人の生産者が500ヘクタールのブドウ畑でブドウ栽培を行なっています。
ノイエボトワータラーヴィンツァーのワインメーカーは山腹や急勾配な場所での高級ブドウ品種の生産のために、持てる力と情熱の全てを注いでブドウ造りに取り組んでいます。伝統的な栽培方法、収穫量の制限、多くの手作業や細心の注意を払った醸造法により、個性的で多彩なアロマを持ったワインに仕上げます。
毎日気軽に飲めるワインから、 特別な日に飲むプレミアムワインまで、幅広く安定して質の高い美味しいワインを造り続けており、地元の方々から人気を誇っています。
醸造所で生産しているワインは75%が赤ワイン、25%が白ワインです。主要なぶどう品種はトロリンガー、レンベルガー、ケルナー、グラウブルグンダー、ミュラー・トルガワなどです。
ワインは醸造用の樽で温度管理しながら醸造されます。特徴的なのはワインをグレード毎に “Aurum” や “Platinum” などの3段階に分けて生産している事です。
Cuprum:気軽に飲める普段使いのワイン
Aurum:グレードの高いプレミアムワイン
Platinum:特別な日に飲む特級ワイン
Cuprum
Aurum
Platinum
ドイツ南西部の赤ワインの銘醸地、ヴュルテンベルク地方
ヴュルテンベルク地方はネッカー川に沿った文化的、歴史的価値のあるワイン産地です。 広大な丘陵地帯に美しい田園畑とブドウ畑が広がっていて、素晴らしい眺めが楽しめます。
ドイツのワイン産地の栽培面積ではヴュルテンベルク地方は四番目に大きく、赤ワインの生産量が全体の70%を超えています。 赤ワインの種類もバラエティーに富んでいて、シュヴァルツリースリング(ミュラレーベ)、シュペートブルグンダー、郷土飲料のトロリンガー、レンベルガーなどの品種が生産されています。白ワインは主にリースリング、ミュラー・トウルガウ(リヴァーナー)、シルヴァーナー、グラウブルグンダー、ケルナーなどの品種が生産されています。
約11,500ヘクタールのブドウ畑は5つの生産区分、総合畑17と210の単一畑で構成され、風光明媚な土地として知られています。
ヴュルテンベルク地方のワインの特徴は天候やケラーマイスター(醸造責任者)によって影響されるだけではなく、土壌が大きな役割を果たしています。 ほぼ全ての場所でワインを生産することができますが、その理由として様々なコイパー砂岩、ムシュカルク(貝殻を含んだ石灰岩)等の非常に変化に富んだ地質が重要な役割を果たしています。
ワインガルトナー(ブドウ生産者)はネッカー川沿いのブドウ畑を運営しており、ヴュルテンベルク地方の自然保護区に指定されたネッカー川支流レムス川、エンツ川、 ツァーバー川,ズルム川、コッハー川そしてヤクスト川にタウバー川、及びバイエルン州に属するボーデン湖畔でもブドウ畑が栽培されています。ブドウ畑栽培の中心は、ネッカー川中流沿いにあるヴュルテンベルクの低地の区域で、南はレムシュタール・シュトゥットガルト区域(ベライヒ)に接しています。
勾配率が高いブドウ畑はドイツではとても価値あるものです。 多くの場合生産者は小区画を栽培し、収穫したブドウを生産者協同組合に収め、そこで醸造されヴュルテンベルク産ワインの約3分の2が生産者協同組合から市場に出されていいます。 またヴュルテンベルク地方には609のワイナリー、18のワインとスパークリングの醸造工場、724の試飲場があります。
ブドウ栽培地域の大部分はヴュルテンベルク・ワイン街道となっています。 ヴァイカースハイム(バート・メルゲントハイム近く)からメッツィンゲンまで、テュービンゲンの東に位置し、511キロに及ぶワイン街道は主にネッカー河岸と魅力にあふれた支流に沿っています。 ヴュルテンベルク地方では前年に収穫されたワインのお披露目を兼ね250以上のブドウ生産者と共に、地元ヴュルテンベルクのワインを知ってもらうために毎年5月にワインと文化の「喜びの月」祭りが催されています。
また、ヴュルテンベルク地方からは優れた文化人、詩人、思想家達が多く輩出されました。テオドール・ホイスは西ドイツの初代連邦大統領で「レンベルガー」ワインを飲み、自らを奮い立たせながら演説の下書きをしたというエピソードが残っています。
シラーやヘルダーリンもヴュルテンベルク産のワインからインスピレーションを得て作品を生み出したと言われています。
ヴュルテンベルク地方の概要
ロケーション ロイトリンゲンとバード・メルゲントハイムの間に位置しています。中心地はシュトゥットガルトとハイルブロン
気候 シュバルツヴァルト山地とシュヴェービッシェ・アルプ山地に守られたネッカー渓谷は温暖なスポット
土壌 様々なコイパー層とネッカー川流域のムッシェルカルク
ブドウ畑 11,458ヘクタール、ベライヒ(指定生産地の一部を成す原産地単位)9、総合畑17、単一畑210
ブドウ品種 トロリンガー、リースリング、シュヴァルツリースリング、レンベルガー、シュペートブルグンダー、ケルナー、ミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナーと特産品としてザムトロート、フリューブルグンダー(クレフナー)
(出典:Weinland Württemberg – Website “Weinverband Württember”)